大統領選挙

ドナルド・トランプの大統領選挙について木曜日の朝日新聞が面白く、また毎日新聞での専門家の対談も面白く、また寮生との会話での反応も面白かったので書いてみます。

 

帰国子女の寮生は「ヤバくない?」と明らかに不安そうだったし、ある寮生は「これから留学に行きにくくなる」と言っていました。

どちらも人種差別や偏見の助長を心配した発言です。

 

そんなタイミングで偶然『「生きづらさ」について』という雨宮処凛萱野稔人の対談をもとに構成された新書を読みました。

 

「仕事がなく、社会保障がなく、明日風邪で休みますといったら即クビになる」という状況で行きついたアイデンティティが日本人だったという雨宮さん。

 

これはアメリカでも起きていたことなのだなと読みながら思いました。

 

確かに、リベラルで、グローバル化が進んだ社会って明るく見えるかもしれない。でもそれを支えてきた人たちが貧困に苦しんでいること、自分の健康や生命すら危ぶまれている状況で私たちは何ができるのでしょうか。

 

共和党勝利から見えるアメリカ国民の主張はは国内を大事にしてほしい、状況をどうにかしてほしいという当然の主張です。

 

アメリカが世界を牽引する時代は終わりつつあるという危惧がありますが、時代はいつも内外の権力構造の要求によって変化してきました。

 

今 私たちができることは考えることと喜捨ではないかと思います。

サポートをすることは世の中がまわるために必要な要素ですし、考えることは世界を広げ、また自分を助けることでもあります。

 

 

 

と、今回は国際関係学科らしい記事にしてみましたー。