ブラインドマッサージ

渋谷のアップリンクにて映画を見てきました。

 

アップリンクでは、映画の買い付けに関する講座〜みたいなのを開くらしく、その説明会に参加しようと思って渋谷に行ったら時間が余っていたので映画をみた、という感じです。

 

初の中国映画でどきどきしながら見ていましたが、

冒頭から血がぶしゃーで

いやもう私は「地獄でなぜ悪い」と「悪の教典」を見てからスプラッタ系には慣れていたはずなのに大丈夫なのか...と不安になりました。

 

盲人のマッサージ治療院が舞台なのですが、

この映画で見せられたのは一言で言えば「いるよねこういう人」「あるよねこういうこと」だったと思います。

 

そして「感覚ってなんだろう?」という疑問が湧きました。

 

それまで私は感覚より、論理の方が優れていると思っていました。

 

いくら「私はこう感じるんだ!」って言っても人って半信半疑ではないですか。「でもそれってあなただけの見方だよね。客観視できてないよね」みたいな。

 

文化人類学とか経営学とかやる人はそういうのをうまく処理できるのでしょうが。(偏見)

 

けれど、今 ここ で私たちが感じているのは

改札でぶつかって来た人いた。嫌な感じ。

とか

前を向こう、私は悟ったのだ

とか思っているのにまた克服せねばならない痛い課題とかがでてきたりすることであります。

 

光や音やにおいや温度や

そういうなんやかんやが合わさって

私やあなたの「今」ができていると思うのです。

 

劇中で印象に残ったのは

「盲人は光にさらされる。健常者は闇に隠れる」というセリフ。

 

私たちが感じる不器用さとかは(不器用さなんて感じない人もいるかもしれないけど)

実はそれが一つ一つさらされているものだから、なのかもしれませんね。

 

参考までに湯山玲子さんと宮台真司さんの対談を載せておきますー。

 

http://cinefil.tokyo/_ct/17037358