クーリンチェ少年殺人事件

有楽町で1回観て、今回下高井戸シネマで2回目を観ました。

飯田橋のオールナイトを観たいところでもあったけど...

次は観に行こう!

 

で、クーリンチェ少年殺人事件の感想です。

 

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一人の少年の心の機微をよくこう周りの背景も含めて描いたなあ、と思います。

 

個人的に一番好きなシーンは、父親が秘密警察から解放されて、後ろを振り返ると花がはらはらと散っていくだけ  のシーンです。

なんでかわからないけど、私にはあのシーンが一番心に残りました。236分の、たぶん1分にも満たないあの1カットが。

 

シャオミンも好きです。父親のいない家庭で母親に寄りかかられて、どうするかもわからなくて、誰か頼れる人、自分が安心できる人を探してしまうのに、みんなあたしより大事な何かとやらについて話して、どっかにいってしまうんだわ、...みたいな。

あれくらいの年齢ならまず間違いなく男の子は頼れないと思うんですけどね。思春期なんだし。

 

しかしこれは別に少年期だから、とも言っていられないと思います。人は光と闇の両方の側面を持っていて、それらがアンバランスになることは割とどの年代にもあるように思う。

 

正直90年代生まれの私としては60年代のプレスリーブームはよくわからない。

 

人々の生活にたたないとわからないこと、アンバランスさに自分を置くしかない状況、加えて社会的なストレスを淡々と描いていくのが、これまでみたどの映画よりも緻密だったと思う。

 

映画史とか、私にはよくわからない。

恥ずかしながら、「戦争と平和」も読んだことがない。

 

っていうか戦争と平和ではなく、ハニーはアンナ・カレーニナを読むべきだった のでは..? と今ちょっとした思いつきをしました。

 

もっと映画をみたいなー。 

ちょっと古い日本映画をみてみたいです。