「崖の上のポニョ」と「マザコン」

崖の上のポニョ」ってどんな話だっけー? と角田光代の「マザコン」を読み終えた後に考えて、

大学でDVDを見ていました。

 

3限のプレゼンがつらかったというのもあるのですが。

 

とはいえ、ポニョと星野源の「化物」と「おもえもん」を見たら少し元気が出て、まずはブログを更新することにしました。

 

最近のテーマは

「母」というもののかかわり方です。

 

母親がどんな風に娘・息子とかかわっていくのか、ということをぽやっと考えました。

 

崖の上のポニョ

 

では、海なる母と人間をやめて魔法使いになった所ジョージから生まれた人魚姫です。

起承転結のない、わあーーーっとしたアニメーションが特徴的で、絶えず動き回るポニョや魚たちがいます。

 

最初見たときは「なんだこれ」という感想でしたが、「母親」に注目してみるとそれなりに面白くて、

たとえばそうすけのお母さん・リサは帰ってこない夫に信号でバカバカと伝えます。

ここでお母さんは夫を待ち焦がれる一人の女性で、子供の前でも常に母親であるわけではありません。

 

角田光代さんの短編集「マザコン」だとこのことは反対で、母親が一人の女性ということに戸惑う姿が幾人も描かれます。

 

対してポニョのお母さんグランマンマーレは娘をちょっと遠いところから同一視しているところがあるように感じます。ポニョのお母さんとお父さんでは、お父さんのほうが「人間」に近かったわけですが、「人間でないもの」に恋をしたという点ではそうすけくんと同じです。

 

最後にそうすけくんと握手をするところはほっこりしました。

 

ポニョがお母さんに対して、「怖いけど大好き」というのは興味深かったです。

 

「母」-「娘」

 

息子にとって父親がどちらかというと乗り越えるべき対象なのに対して、娘にとっての母親はある場合のみこまれてしまう恐怖を持っています。

母は娘に対して主導権を持っていて、このバランスを保っているのが娘にとっての父のような気がします。

 

とはいえ、やはり人間関係や心理を考えるときに、そこには「友達」が必要なのであって、ここは単純に男・女で区切られるものではないのが面白いですよね。

 

女の子同士の友達というのは特に難しいような気がしてなんとも言えません。

ジェーン・オースティンとかヴァージニア・ウルフとか

ああいうのをもう少し読んだほうがいいかもしれません。