実家に帰省し、DVDを見続けていました、はちみつです。
ウェス・アンダーソンの2012年の作品です。
島に住む12歳の男の子と女の子が駆け落ちをするお話です。
私はこの女の子(スージー)がすごく好きで、彼女が双眼鏡を肌身離さず持っている理由や(「遠くのものも近く感じる」)、危険を察知してナイフでボーイスカウト隊員を刺しちゃうようなことがすごくよくわかりました。
子どもは無力です。
外の世界に出たいのに、規則は大人の側にたってできていて、そういうことを解決するにはどちらかだけの「わかってほしい」では解決ができません。
ウェス・アンダーソンの、切り取られたような四角い画面、ファンシーでコミカルな灯台や舞台が素敵でした。
どこにあるのかよくわからない、都合上の「島」なのに
こんなにも魅力的に感じるのは、この舞台装置がまだ見ぬ世界や、安全に守られた庭としての機能をも同時に表しているからでしょう。