ELLE

イザベル・ユペールが出演するサスペンスということで観ました。

 

映画は彼女がレイプされるところからはじまります。ゲーム会社の社長で、父親は神父でありながら三十人ほどの人を殺した殺人鬼。少女時代に犠牲者の服を燃やしていたことから彼女は殺人鬼の娘としてメディアや警察に追いかけられた過去を持っていました。

ニコリともせず、不倫や誘惑を面倒くさそうにこなせちゃう彼女は、覆面のレイプ犯が判明した後も、レイプが起きても、交通事故を起こしても、社内で加工された動画が送信されても、

平然と毎日をこなしています。

 

私には彼女がすごく強い人間に見えましたが、それは自分を絶対に憐れまないこと、前進をすること、毎日きちんと生きていくことをこなすように努力しているからに見えました。

 

私だったら引きこもって嘆きそうなのに...。

 

この映画を観た後に、なぜか「約束された場所で-underground2-」を読みましたが、ミッシェルがいかに逞しい人なのかがよくわかり、そういう意味では希望をもらえた映画だったなあと思います。