「約束された場所で」メモ

「人生を狂わす名著」にあった村上春樹の「約束された場所で」を読みながら、思ったこととかをメモ書きしていこうかと思います。

 

「オウムに入った人は自分を麻原にゆだねてしまいがち」と村上春樹がいくつかの本で話していましたが、「約束された場所で」を読むと、あながちオウムに入信した人を自分とは違うなんて言えないなあと思いました。

 

つらいこととか、感じやすいこと、いやなこと、正しくあってほしい、幸福であってほしい、純粋でありたい・・・

って誰でも願うことだと思うし、一度何かいやなことに敏感になると、この世にはものすごい力があって、それは自分ではつかみどころのないものなのである、という風に納得させようとしがちではないでしょうか。

 

要するに「私は悪くない」って言いたくなる時ってありますよね。

 

「悪くないけど悪い気がするけどでも現世には苦しみが多い」と信者の人は言うのかなあ、と思いました。

 

就職活動とか、何気なく人と話したりとか、学校にいるときとかに

理不尽な思いをしたり、なぜか調子が悪くなったり、煩わらされることがあるけれど、それを得体のしれない何かが助けてくれるわけじゃなく、なんとか不安とか責任とかと付き合いながら生きていくしかないんです、たぶん。