学校

四月になりました。みなさんお元気ですか。

実家近くの桜も咲いたらしく、入学式の頃には桜は散りかけてしまうのだろうか、という心配と「大学四年生にとっては妙に不安になることがないからラッキー」と利己的な考えを抱えているはちみつです。

 

突然ですが、みなさん好きな作家さんはいますか。

私は割と短編小説ばっかり書いているような人が好きなのですが、角田光代さんもその例に漏れません。

 

本屋大賞ノミネートをしている辻村深月さんの「かがみの孤城」と角田さんの「学校のパーマネント・ピクニック」「放課後のフランケンシュタイン」という話を読み比べてやっぱり角田さんのほうが好きだなあなんて思ってしまいました。

うーん、たぶん私は小説だと「嫌なやつ」のほうが好きなんだと思います。

 

純粋な主人公とか傷つけられた私、とかじゃなくて「なんかわかんないけど私の中にはプラグがあんのよ!」と言っちゃう人を描けることってすごくないですか。

そしてそんな人のことを読んでいると世の中の嫌な大抵のことがするっと理解できちゃうような気がします。(言っていることはよしもとばななさんみたいですが)

 

それは別にそういった行動を推奨しているわけではなくて「正しい」とか「あるべき」という姿にとらわれなくてもいいんだなあと安心できるということです。

 

そういえばモーパッサンとかも「嫌な奴」をよく書いていますが、なんだかそれが「愛すべき嫌な奴」に見えてしまって、私にも嫌なところはあるし、それがフツーなんだと思うことができるのです。

 

なんか押し付けられた、押し付けたということをいちいち話題にしなくてもいいような。

 

とはいえ処世術というのはとても大切なことで、私の課題は目下「社会と自分の接点を持つために自分を相手に合わせられるようにする」ことですね。

 

学校は結構お互いが自分のことしか考えていない中で上手く周りと調和しなくちゃいけなかったりするので、そういう意味で「勉強すること」とか「部活のこと」だけを純粋に考えられるってすごく大事だなあと思います。まあ処世術が身につくのかは別問題ですが。