内なる異性

河合隼雄先生の「夢にはアニムスとアニマがでてくるよ」を真に受けて、とても面白い夢を見たので書いておきます。

(つまり 備忘録)。

 

車の助手席に私aがおり、運転席には彼bがいる。

Bと私(A)は直接の知り合いで、しかし三年ほど前以来、Bとは会っていない。Bは私のことをとても嫌っていたという話があるけれど、直接話をしないまま会わなくなってしまった。

 

だからaはBの近況について尋ねたり、「お疲れさま」と声をかけたりした。

 

そうして運転されたままにすると、目的地に着いてからbは見せたい場所があるといい、aはそのことに同意する。bの思惑を察したaはいいよ と言う。

 

途中の信号で、なぜかbは車を置いたまま出てしまった。aはそれをbの都合だと信じていたが、Aの視点では、bはaが困ればいいとも思っていたのだろうと思った。

びっくりすることに、運転経験のないaは運転をすることができた。

基本的な動作を「夢の中で」したことがあったから、aは車を発進させ、少し先の駐車場スペースに車を停めることができた。

(現実に私にはそういうところがある。)

 

bは後から走って追いついた。近くに停めたから車の行方を知ることができたのだろう。

「運転できたのか」と訊いた。

「ううん、できない。夢の中でちょっとやったことがあったから」と答えた。

「見せたい場所があるんでしょ? 行こうよ」

 

そうしてジグザグに走り、変なところの停めることがあり、aは歌を歌った。

バッハのバイオリンパルティータ第3番だった。

 

いくつかトンネルを通り、

ある「知っている場所」を通り抜けた先に、チェスのルークの形をした公園の何かがあった。

そこに登って「これを見せたかったんだ」とbは言う。

すぐ近くに森があった。

 

そして私たちはキスをした。

たぶんaはbのその様子を前もって知っていたのだと思う。aの何かがbを揺さぶっていたことにも気がついていた。その苦しさにもaは気がついていた。

抱きしめる力は強かった。

 

結局、bはaが眠った時に建物に火をつけ、aをほかの二人と一緒に海の近くで縛って海に投げ込んだ。aは自分が海の中で沈んでいくことにも気がついたし、隣に別の女の子がいたことにも気がついていた。

 

そしてbは二人と歩き、「悪いことをした」というような話をしたあと、歩きにくいことに気づいた。

 

そしてaを助けに向かう。

 

もう一人の女の子は他の二人が投げ込んだが、助けられたのかどうかは知らない。

 

 

鳥が鳴いたところで目が覚めた。