梅雨

曇りの日がえらく続くな、と思ったら涼しい風が入ってきた。

しとしとという音が聞こえてきて、まだ梅雨が明けていないことを知る。

 

七月の雨はいとしかった。

 

風が両肩を撫でた。

手元にはいただいた論文がある。

きれいにセロハンで包んでいただいていた。

 

おのづから 眼はわが前を見つめしに 人の眼がおどろきにけり