眠れぬ夜に

ココアをつくってみたり、フランス語の活用形の復習をしてみたり、本を読んでみたりと

眠れない夜には様々な工夫をしているのですが、

こうした工夫をしている時点できっと眠ることがむずかしくなっているのでしょう。スマホブルーライトだって浴びているし。

 

今日は谷川俊太郎さんの「ひとり暮らし」というエッセイを読んでいます。曰く、谷川さんは「結婚式よりお葬式の方がいい。未来についてあれこれ心配しなくてすむから」なのだそうです。

老いる時に美しく老いたい。

それは苦労しなかったとか逆に大変だったとかではなく、身体のつくりが老いていくにしたがって穏やかになってほしいし、その穏やかさにあった生活をみつけたい。

干し柿をつくったりとか編み物を編んでみたりとか。

ヨーグルトにこけもものジャムを添えたりとか。異国の少年でも手を握ってやり、空が青く澄み渡るようであればいい。

私のお墓はきっと緑のあふれる場所にあって、朝になると小鳥が歌い出す。近くを川が流れて子供の遊ぶ声が聞こえる。ここは森の木の一部。あかいイチジクやハーブが私のお墓の周りにある。

お墓にある文字は読めない。多分この国の言葉なんだと思う。

 

私はそんなおばあちゃんになりたいです。