「ここがお前の住んでいた街か」

 

「そうだよ。遊園地もあるしショッピングモールもあるよ。」

 

そういって私は友人を案内した。

 

晴れている日はどこまでも突き抜けたように晴れていて、梅雨と台風以外ではあまり雨の降らない地域だ。

その日ももちろん晴れていた。

 

案内をしている時に幼馴染のYがいた。

Yと会うたび、上手く話ができなかった。

 

Yは友人Sに質問をした。初対面ならありえない内容だ。YとSが話し込んでいたので、私とKはだらだら話をしていた。

 

Yは私にとってある意味特別な人だ。

仲良くはなれなかったけれども。

 

SとKと友達になれたことは、宝物のような気さえするのだ。