ちくま学芸文庫の「人間の条件」を読んで絶望していました。はちみつです。
今日はテストが1つだけだったということもあり、強風の中帰宅して本を読んでいました。
ハンナ・アーレントは政治哲学者で、「エルサレムのアイヒマン」とか「全体主義の起源」を書きました。
彼女はヤスパースとかハイデガーに師事し、哲学、神学、思想にまでその思考を広めた現代に最も近い「知の巨人」です。
アーレントに関して様々な書籍が出版され、現代社会の問題点を論じていますが、彼女の書いたものを読まずして、入門書を読むことは間違いかねないので、(とはいっても訳書ですが)「人間の条件」を読むことにしました。
先に全体主義について読んでもよかったのですが、まずはハンナ・アーレントの思考体系を辿る方がいいかと思い、こちらから読むことにしました。
というのも、ハンナ・アーレントに関してその考え方やキャリア、体系がどのようにして全体主義の要素を分析するにあったのか知りたかったからです。
読んでいるうちに、古代ギリシアの物の考え方、奴隷制、ソクラテスやプラトンやアリストテレス、ホッブズなど理解が難しい人たち・概念に出会い、途方に暮れています。
やはり神学から哲学に入った人の体系は広くて深い...気がする。
とはいえ、時々ものすごく光った文章や、考えがあって、その他のところも味わえればその方がいいのですが、そういう文章を何度も何度も読むことがとても楽しいです。
しかし、やはり指標のない哲学は、どのように考えていったらいいかわからず、迷います。
大学で哲学を学べる人が羨ましいですねー。