Beauty and Beast について

こんにちは。アブラゼミの鳴き声をBGMにして大学のパソコンでブログを書いています。はちみつです。

 

機内で観たエマ・ワトソン版のbeauty and beast について書きます。

ターキッシュエアは映画も充実していて、とても素晴らしかったです。「サーミの血」とか、今アップリンクで上映しているような映画もやっていました。

 

けれど私はこのBeauty and Beast を推します!

 

美女と野獣、この映画はカールじいさんと空飛ぶ家(現代:UP!)より前にディズニーアニメーションでアカデミー賞長編アニメーション部門の賞を受賞をしました。二女と野獣のアニメーションは幼いころの私のバイブルともいえるもので、DVDについていたゲームも苦労してクリアしたりしていました。もちろん、続編のクリスマスのアニメーションも見ました。それくらい美女と野獣をリスペクトしていました。

 

そして構図までほとんど同じだったりするこのリメイク版実写ですが、私はアニメーション版よりも気に入っています。

 

このポイントはいくつか。

 

1、野獣に歌のシーンがある!

 

これはミュージカル版から引っ張ってきた歌のようです。ここで、野獣がベルのことをとっても愛している様子があってとてもいい!

アニメ版だとなかなか愛をはぐくんでいく様子がわかりませんから、この描写はとてもよかったです。

 

2、ル・フー役のジョシュ・ギャッドがとってもいい味をだしてる!

 

アニメ版だとル・フーはただのガストン(ディズニーヴィランズ)の腰巻だったのですが、今回はこの映画での道化役ともいえるポジションで大活躍しています。彼がいるからこそ、ガストンの横暴さがより映えていきます。ル・フーは全体の劇の要ともいうべきポジショニングで象徴的で印象的な演技、セリフが多く、彼がポット夫人を捕まえていうセリフはウィットに富んでいます。ちなみにジョシュ・ギャッドアナと雪の女王で雪だるまのオラフの声をしたことでアカデミー賞の声優部門を受賞しています。

 

3、母の喪失の共有

 

アニメだとイマイチなぜベルが野獣にひかれていくのか、の過程がわかりにくいのですが、今回の作品では母親の喪失という共通体験を共有することでお互いの家庭事情を知っていくシーンがあります。お互いを知っていくということは悲しみや喜びを共有していくということでもありますから、この演出はとても象徴的でした。

 

4、隔てられた村と城

 

中世ヨーロッパは特に村と城の関係は密接です。城主と村の共存関係によって経済が成り立っていたと考えても過言ではありません。よくディズニーでは城と城、国と国として描かれることが多いですが(例えば「マレフィセント」など)、村と城というのは意外にも少なく時代背景を反映させたことでもあります。一つの社会しか知らないというのは安全でありますが、社会や物事の規則を二つ以上知っていくというのは広い世界へのスタートです。ここでも、原作アニメーションでは批判された「ベルが結局結婚や愛に目覚めていく家父長的な映画である」という」点をカバーしています。

 

5、なんといっても音楽のすばらしさ!!

 

アラン・メンケンはbeauty and  beastのほかに under the sea、whole new World など数々の名曲を生みだしています。ミュージカル映画として楽しむならやはり音楽はきちんと耳を傾けるべし! ちなみに言語ごとになんとなくその土地の雰囲気が出るので機内で観るなら言語を変えて観るのも面白いかもしれません。日本語吹き替えはあいかわらずミュージカルに向いていないと思います。

 

Beauty and Beastは心の美しさと見た目の判断について、誤った判断をした王子が呪いをかけられることがはじまりです。

とはいえアニメーション版の美女と野獣がブレイクした数年後には「人は見た目が9割」という新書がでました。まぁでも面白いもので、写真はどうかわかりませんが、顔にはその人の生きざまというか性格のようなものが出るなとは思います。王子が野獣に変身したのは、その心のような顔に変えたから、と言いますが確かに身の回りの環境や心がけを変えると顔つきは変わるような気もします。

 

私たちが気を配るべきなのは顔立ちの美しさではなく、顔つきなのかもしれませんね。