月にまつわるお話を3つほど。
1.ムーンライト
アカデミー賞で作品賞を受賞したことで話題のムーンライトをやっとみてきました。
LGBTと黒人俳優が出てくることが特徴、と言われていますが
そんなことより何よりカメラワークと音楽や色彩が印象的でした。
近めの席だったので軽く酔ったくらい。
酔いすぎて何度席を立とうかと思ったか、という感じではありましたが
なんだかこう席を外すタイミングを見失って魅入ってしまう、という不思議な魔力のある作品です。
エンドロールになった時は
「え、もうおしまい!?」と拍子抜けするほどでした。
短編小説を読んでいるようです。
貧困、ドラッグ、イジメ、
などなど...
好ましからざるワードが出てくるのですが、
それよりも人間に焦点をあてた映画です。
たとえば泳ぎ方を教えてくれたおじさんはママにドラックを売る人だった、
唯一心を開けた友人は流されるままに主人公を殴る、
主人公は内向的だけど自分を鍛えていく、
ネグレクトな母親はそれでも息子に「愛している」と伝えるなど。
アーティステックな演出がなければもっと評価されたのでは? とも思いました。
2.月と六ペンス
サマセット・モームが1919年に発表した小説です。興味深い言葉がいくつかでてきますが、その中でも「人間が自己矛盾を孕む複雑な存在である」という言葉が、ムーンライトの登場人物ともつながります。
舞台はイギリス→フランス→タヒチ
と移っていき、ある作家が知り合いの天才画家について知り合ってから死ぬまでの経緯を記すという形態で書かれています。
ミステリー小説のように引き込まれていくのがとても面白いところです!
3. 出産は満月の日が多い?
ウミガメや珊瑚の産卵は満月と潮の満ち引きによって行われるという話があります。(ギャラリーフェイクという漫画を読んで知っていた)
これはヒトのお産でも同じらしく。
そして生理も満月付近か新月のことが多いらしいのです! びっくり。
そういえば今日の生理はずいぶん重かったな...
と、月に関わることが多くある日でした。