大学の学園祭休日でDVD鑑賞をしていました。
【あらすじ】イギリス人シニア男女7人がインドのジャイプールにあるホテルに集まり、出会った人々を通して人生を見つめ直していく...
的ハートフルストーリーです。
【感想】
構成がShakespeare in Love に似ているなぁと思ったら(ちなみにこの作品は友達の出演した劇で観ました)、監督が同じ人でした。
誰を退場させるか、とかメッセージの伝え方がとてもうまくて演劇的なのです。
女優さんが007でMを演じたジュディ・デンチ、ダウントン・アビーからマギースミスとペネロープ・ウィルトンと有名どころでちょっと興奮しながら観ました。
(男性陣はラブ・アクチュアリーに出演していたビル・ナイ、グランド・ブダペスト・ホテルの最初の方に出ていたトム・ウィルキンソンなどです。ちなみに彼は恋に落ちたシェイクスピアにも出演しています)
こういう、「異文化体験」的ハートフルストーリーはナナメにみてしまうところもあるのですが、(大学で文化相対主義とか偏見とかそういうことを考える授業をとっているから)ライトに楽しく観劇できたのでおもしろく見ることができました。
あと、マギースミスはやっぱりすごいです。
<海外に行くことで人は変われるか?>
答えはNoだと思います。
確かに、人種差別をしていたおばあちゃんがインドの低い階級の女性と境遇に自身を重ねるといったシーンは感動する要素があります。仕事を得て再スタートを切る女性の姿は応援したくなるものです。
でも彼らはやっぱりイギリス人同士でつるんでいますし、幸せ異文化体験として描かれていた面は少なくありません。
文化に適合できない、いわば「負」の部分はイギリスに帰国すること、離婚を決意した婦人の行動から察することはできますが、それでも映画全体を通して「Eat Pray Love」の主人公女性のようなお気楽感は抜けません。
【まとめ】
とはいえ、主題は「いくつになっても」、愛、チャレンジ だと思いますのでポジティブに前向きに頑張ること、外に出てみようと思うこと、行動することの大切さを素直に受け止めようとも思いました。
劇中で言ってたように「やらない後悔」はしたくないものですしね。
という風に、コメディとして楽しめる作品ですので日本に飽きたらインドの空気を映画で吸ってみるのもいいかもしれません。
実際に行くことはなくても、インドの光と色彩があなたを前向きにさせてくれることは間違いないでしょう。