今日は、ダミアン・ハースト桜 展を観に行きたくて、早起きして六本木(乃木坂?)の国立新美術館に行ってきた。
(2022年3月6日18:00閲覧)
広い空間に、だまになった緑・ピンク・白・茶色の絵具が点になって桜を表現していて、とてもインパクトがあった。
現代美術を観に行くことはあまりないのだが、自分がそこの空間にいるということだけで楽しくて、一足早くお花見をしているような気分になった。
ダミアン・ハーストを目的に観に行ったんのだが、10時前に着いたので、「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」も当日券を買うことができた。
(2022年3月6日18:42閲覧)
MET展は「桜」より人も多かったので、ゆっくり鑑賞というわけにはいかず、そそくさと観てきてしまった。前情報なしで行ったので、5章くらいあると思っていたら3章立てだった。(章っていうんだっけ。わからん)
なので図録を買った。
子どもの頃、美術館に行くと母が図録を買っていて、「大人っていいな~」と思ったのだが、私も図録を買えるようになったのだ。
一番印象に残ったのはウィリアム・ターナーの「ヴェネツィア、サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂の前廊から望む」。
地中海のあたたかな気候と風を感じることができてよかった。
プリントされると筆致がわからなくなってしまうので、直接見ることができてよかったと思う。
あとはピーテル・クラース「髑髏と羽根ペンのある静物」。
これが印象に残ったのは、帰りに寄った公園で小鳥の死骸を見たから。
ちょっと怖い絵だけど、人間は死ぬまでに何ができるのだろう、という感想を持った。
あとはカラヴァッジョの「音楽家たち」!
私の絵画鑑賞好きは「ギャラリーフェイク」という漫画がきっかけなのだが、ヒロインのサラが企画した「イケメン展」にこの作品があったのを思い出して感動した。
全体的な展示はやや地味なテイストなのだが、「いつも目にするあの絵」という感じではなくて、宗教画から人物画と、どちらかというとオーソドックスな絵画が多かった。けれども女性画家が描いた肖像画があったり、「音楽家たち」のように、ちょっと同性愛っぽい感じの作品があったりして、今の時代も考慮した展示だなと感じた。印象派の絵はあまり面白みがあるようには見えず、「はいはい 印象派もつけくわえておきますよ」くらいのチョイスに見えたので、やっぱりメインは2章なのかもしれない。
あと、最近は「ピグマリオン」について考えることが多かったので、「ピュグマリオンとガラテア」があったのはよかった。
(これも時代性を考慮したものかもしれない)。
総じてバランスのいい展示会だったと言える。
MET展→ダミアン・ハーストと観たのだけど、MET展が暗めの室内に展示を多くいれていたのに対して、ダミアン・ハーストの「桜」は広々とした空間でのびのび描かれていたので、冬から春への季節のうつりかわりを感じた。
アートにもっと詳しくなりたいので、何か参考になる本を読みたいと思った。